今年最後の放送。
主要16動詞、最後の一つは ‘work’。核となる意味は「働く」よりも「機能する」
機械などが故障していて動かないことを “It’s not working.” という風に表現する。また 4+5×2= のような数式の計算では掛け算を先にしてから次に足し算をするのが決まりだが、それを知らない生徒が、単純に前から順番に計算していくと、不正解の答えを導き出すことになる。それに対して教える側は、「その方法では正しい答えが出ないんだよ」という事を “It doesn’t work like that.” (その解き方は正しい答えを出すようには機能しない)という風に言う。
日本の中学で学ぶ初歩的な動詞ほど、機能の幅は広く日常的な使用頻度も高い。語彙を増やすのではなく、それらを身につけることこそが、英会話習得への大きな一歩となる。
BGM: Auld Lang Syne performed by Susan Boyle
移民していく同士を送り出すときに歌われていたというスコットランド民謡。日本でも「蛍の光」として知られている。英語圏では、新年が明けたと同時にこれを歌う習慣がある。
ミトによる選曲
後半
今回のBGMの説明に出てきた「移民」という言葉について。
「他国と比べて日本では、移民に対してのハードルが高い様に感じる」とミトがコメント。どこの国でも、移民として受け入れてもらうに当たって、その国の言語をある程度話せると言うことが条件に入ってくる。日本の場合はそれに加えて、日本文化の理解も十分に持ち合わせるべきだと言う主張が他所よりも強い様に思える。
日本人は他国よりも「何事も自国流でないといけない」という意識が強いのではないか、ということから、「こうでなくてはならない」「ああでなくてはならない」という縛りを耳にする頻度が高い、とミトは感じている。
縛りがあると人はそれから逃れようとするが、逆に縛りを設けないことで、人が「これはどういうことなんだろうか」と自発的に考えることができる余地を与えることは、異文化同士の歩み寄りを助けることに繋がるのではないか。