「カルチャーショック」が、ラジオ番組から
YouTube 音声動画配信に切り替わってから先月の投稿で3年が経過。
4年目のスタートとなる今回は、いつもとは違う動画を…
今から25年以上前、祖父の出身の田舎町を訪ねた。
よく晴れた夏の日の昼頃にバイクで到着したと同時に、角の店に入り食べ物を注文した。注文を聞いてくれたのはバイトとして働く地元の女子高生。
その数年後、同じ時期、同じ時間帯にその街を訪ね、同じように角の店に入ると、少し成長して化粧をしていた同じバイトの子が対応してくれた。お互いに顔を覚えていて、何気なく「久しぶりだね、元気?」と注文の品を待つ間、二言三言交わした。
この町での滞在先は親戚宅。そしてそこは当時、人口たった千人ほどの田舎町。
その夜、親戚一同が集まって宴会が開かれた。その場で親戚の一人にこう問われた。
「角の店のバイトの子に気があるのか?」と。
思わず「はぁ!?」と聞き返した。
人生で2回しか会った事のない相手と軽く言葉を交わしただけなのに、これほどまでに話が飛躍しているとは、田舎の人間の噂が飛び交う中で膨れ上がり、周りに回って戻ってきた成れの果てがこれとは、田舎町の脅威を初体験した瞬間だった。
それから30年弱が経ち、再びその街を訪れ、親戚連中にその時の話をしたところ、
「その(バイトの)子はもう、老けて太った50代だろう」
と、笑っていた。更にそのうちの一人が、この体験を曲に書けば良いじゃないか?」と提案した結果が今回の動画。