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2021年8月29日

2021年08月29日 日曜日 8:30 第62回放送

ユウコとミトの談話

「グローバル化社会において英語が話せないことはかなり不利」という内容はこれまでにも散々番組内位で話してきている内容だが、ただ英語が話せれば良いということではなく、国際的感覚を身につけていなければならないとも言われる。では、その「国際的感覚」とは何なのか。

日本社会においては、その文化的習慣から上司や目上の者に対してや、大多数が支持している事柄に対して疑問を投げかける事をよく思わない傾向がある。それ故そう言った意見は批判とみなされることが多く、その結果、公平性が軽視されたり、間違いを正すことがしにくい社会が造られてしまっている様だ。

日本という国は、「訪日旅行者には大変人気と謳われるが、実際日本で生活をしている在日外国人などにとっては、日々の生活は窮屈で不便だという面を見受けられることも少なくない」という様に、切り口によって全く違う顔を見せる。

どこの国でもそうである様に、日本にも良いところと悪いところがあるのだが、例えば日本のメディアは「日本食や日本の技術が海外で絶賛されている様子」や「政治や権力に対しての批判を面白おかしく描写することは禁句」など、とても偏った角度で自国に対して自画自賛的な報道をする傾向が強い。そんな偏りの影響で、視聴者は自国を客観視することが不得意になっているのではないか。

外国籍で日本に住むことのメリットは非常に少ない。例えば「空港の入国審査場は通常、自国民の審査は短時間でスムーズに行われるため、外国人用カウンターの数の方が多い。しかし日本国内の空港においては日本人用のカウンターの方が多く設置されていて、少数の外国人用カウンターには常に行列ができている」という様に、外国人に対する扱いで、まず驚かされる。そしていざ住んでみると、ハンコ社会の日本では、ハンコを持たない来日したばかりの外国人にとっては弊害が多すぎる。また部屋を借りるにあたっては、外国籍を嫌がる大家も少なくない。

上に挙げたのは、日本国内でしか通用しない感覚や常識の例である。自国のあり方を守りたいと思うのは、一国の住民として当然のことではあるが、「国際社会」「グローバル化社会」と言った舞台において、自国のあり方以外は受け入れられないという考えを頑なに保とうとする姿勢が「国際的感覚」を身につけることから自身を遠ざけている。

今日の1曲: Summer Feeling by Matoma