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2021年8月15日

第60回放送について橿原氏による投稿

2000年に半分ビジネスで妻と行ったニューヨークの旅はハチャメチャで面白かった。

例えば、ビジネスなのにヒッチハイクする羽目になったとか、アムトラック乗車中にハリケーンに遭い、電車が4、5時間停まったとか。

電車遅延の際、妻とセントラル駅付近のマクドナルドで20:00に待ち合わせだったのだが、お互い携帯電話を持っていなかった。

その夜の宿泊施設は(とてもホテルとは呼べない所)はラテン系でスペイン語なまりの英語を話す従業員しかいない。そんな場所に22:00頃、英語ができない妻が一人で戻る。

僕は電車備え付けの電話から妻の両親に連絡をするも、妻はそれすら知り得ない。

僕に何か起こったと思った妻は、ホテルの人に何か伝えるべく、震える手で手紙を書いたそうだ。

そんなこんなで結局僕がホテルに戻れたのは日付が変わる頃。

ちなみに僕は仕事の出張だったので、飛行機も妻とは別だった。

当時は「ビジネスならビジネスらしいホテルに滞在」とは考えず、貧乏旅行者に見合う宿泊施設を予約した。

ニューヨークのまともなホテルは安くても$300以上して、初めて就職した僕にはそんなクラスで旅をするという思考には至らなかったのだ。

旅の手配を全て僕一人に決めさせてくれた会社もすごいと思うが、職務においてビギナーズラック的な成果が出たので、それに対するご褒美的なものだたったのかもしれない。

ちなみに計6泊のうち、最後の3泊の夕食は連続で天丼(笑)。当時、すぐに日本食が恋しくなった。

その現場でそれを体験した当人達としては、当時相当大変な思いをした事でしょう。ですが、今振り返ってここまで鮮明に語れる内容が、最終的には素晴らしい旅の体験談として身になり、その人の人格形成に貢献し、将来に役立っていくのだと思います。

最高にいい話でした。

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