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2021年4月4日

2021年04月04日 日曜日 8:30 第41回放送

英語と比べると、日本語では例えば、

誰々に何々をされた
誰々が何々をくれた
誰々に何々を言われた

のように、出来事を表現するのに
受動態を用いることが圧倒的に多い。

英語は、個人主義で自分主体だから「誰がどうした」という能動態の文で話すことの方が多い。

日本語では、行動をとった人物を特定しなくても良い受動態を好んで使う故、責任の所在をハッキリさせないという社会的風習が確立されたのかもしれない。

今日の1曲: Marlene on the wall by Suzanne Vega

後半

女性への暴力などの防止条約からトルコが脱退を表明というニュースがあった。この背景には、性的マイノリティーを宗教的に認められないからや、同じく宗教的に男尊女卑の傾向がある視点から、家族の調和が乱れるという考えがあるからではないかと言われている。

宗教の関わりの有無にかかわらず、立場を守るために恐竜的な考え方を断固として守ろうという動きは、世界中に残っている。

男女平等とは何も、男女とも同じ分だけ同じことをする権利を持つということではない。そもそも生物として異なるため、それぞれ得意とする分野も異なる。

例えば料理。数ヶ月に及ぶクルーザーの旅で、隔離された船の中での食事はずっと同じ味付けだと嫌気がさしてしまう。それ故、船上で働くシェフには月一の周期により味覚が影響されることで、味の好みに変化が現れる女性の方が適していると考えられる。

逆に、同じ味を提供する必要のある有名ホテルのレストランでは、その特性は活かされないので男性の方が適しているということになる。

男女平等を訴える現代社会、女性への平等性の改善だけに視点を置くのではなく、男性への不平等性も考慮する必要がある。

「男の子なんだから、ランドセルの色は赤ではなく青を選べ」「男が涙を見せるな」「男は外で稼いで家族を養え」などがその例の一部である。