日本では「お弁当」= “lunch box” で通っているが“lunch box” とは「弁当箱」のことを指す。
外に働きに出た先で取るために持ってきた昼食を、元々は「弁当」と言ったのだろうが、今では「弁当屋」や「コンビニ弁当」といったものがあり、それらの品を買って家に持ち帰り、夕飯とすることも一般的だ。
つまり「弁当」と言う言葉の用法が日本語において発展したと言うことなのだが、そもそも箱詰めにされた食事を用意する習慣がない英語圏の者からすると、日本に住んでその習慣を体験したことがなければ、「お弁当を買う」と言う概念すらないため「ランチボックス(弁当箱)を買う」と言う表現の真意を理解するには至らない。
今日の1曲: Why don’t you do right? by Peggy Lee
後半
今回の曲のタイトルにある “Why don’t you…?” という表現。 「何々したらどう?」という柔らかい感じで提案する言い回しなのだが、直訳すると「なんで何々しないの?」と、日本語としてはかなり強い表現になる。
また他には、異性をデートに誘うのに日本語では「一緒に出かけませんか?」などが一般的だが、英語では “Do you want to go out with me?” (あなたは僕と一緒に出かけたいですか?)となる。
英語においては、この表現で「一緒に出かけてくれませんか?」といったニュアンスなのだが、日本語に直訳すると上から物を言っているように感じてしまう。
この二つの例に限らず、日本語に照らし合わせて考えるということをやめない限り、英会話習得は捗らない。