前回放送トピックからの続き。
Night → Day ✔︎ Night → Morning ✖︎
上の反対語の様に、日本語と英語では話す感覚が大きく異なるが、日本語から英語への置き換えで学んで来て、結構話せるまでに到達した学習者は、上にあげた誤った感覚が多く蓄積されていることから、英語のネイティヴと話すと、なかなか上手く通じないという壁にぶち当たる。
「努力して学習してきた」というプライドから慣れ親しんで来た日本語よりの感覚で理解してきた、英語における知識を諦めることができないため、それ以上の発展に伸び悩む。
「英会話の習得において、自分が培ってきた日本語で話す感覚はほとんど役に立たない」という事を受け入れなくてはならない。
今日の1曲: Rock and Roll Music by Chuck Berry
後半
日本語は自分の外のことを表現する語は多い。しかし英語は自分の内なるものを表現する語が多い。よって感情を込める形容詞の種類が日本語のそれよりも多い。
以前、番組で「英語は語彙が少なくて済む言語である」と話した。「形容詞が多い」というと前者の内容と矛盾していると思うかもしれないが、形容詞は動詞や名詞を活用したものが多く、新たに覚えなくてはいけないものが増えるという訳ではない。
日本語では「すごい」「やばい」「かわいい」の様に、一つの単語を様々な状況に活用して、多数の意味を持たせて語を進化させる事で、少数の語で様々な事を表現しようとする傾向にある様だ。
しかしその機能を伴わない英語においては、例えば「かわいい」のそれぞれの状況における活用の意味を分析し、しっかり理解した上で適切な英語で表現しなければ、単純に ‘cute’ や ‘pretty’ と言っても何も伝わらない。