主要16動詞も半分まできたが、ミトが話したいことが溜まっていると言うので、今回は動詞についての話はお休み。
ミトの、日頃の英会話講師業を通しての体験から、日本語には、通常その意味はないのだが、会話において名詞が動作を表すと言う機能があると言うことがわかった。
例えば「サッカー」と言う名詞。サッカークラブに属している小学生がいる。練習で泥だらけになり帰宅したその子に、翌日も練習があるのかと言う確認を親がする際に「明日『サッカー』あるの?」と聴く。
文法的には「サッカーの練習」と言うのが正しいが、日本人同士の会話においては、「サッカー」の一言が動作を表していると言う共通の理解を持つことができる。
これは、例えば「桜」と言う言葉を聞くと、無条件に「4月、春、入学式、花見」と言ったものを思い浮かべると言う、察しの文化の基盤ともなる日本語の機能が故である。しかしこの機能が他の言語でも作用するわけではない。特に、先ほどの例にあった質問を直接英語にしてしまい、
“Do you have soccer tomorrow?”
言うと、「明日サッカー(というスポーツ)があるか?」としか取れず、相手に質問の意図が全く伝わらない、ということが起きる。
英会話習得にあたって日本人は、自分たちの言語にある機能が習得の妨げになっていることを、まず知る必要があると、ミトは考える。
今⽇の1曲:What’d I say by Ray Charles